行政書士に払う建設業許可の費用(報酬)相場は?
建設業許可
公開日:2025/11/24
更新日:2025/12/1
建設業許可を考えている事業者様にとって、一番気になるところじゃないでしょうか?
結論から言うと、
新規許可:ざっくり10万〜20万円台
更新・業種追加:ざっくり5万〜10万円台
あたりが、全国的な“よくあるライン”です。
ただし、役所に払う手数料(実費)と行政書士報酬は別物なので、そこを分けて整理しておきます。
1. まずは前提:役所に払う「手数料」と、行政書士の「報酬」は別
建設業許可の費用は、大きく2種類に分かれます。
役所に払う法定費用(申請手数料・登録免許税)
行政書士に払う報酬
役所に払うお金(法定費用)の目安
知事許可・新規(一般/特定):9万円
大臣許可・新規(一般/特定):15万円
更新・業種追加(知事/大臣とも):各5万円
ここは全国どこでもほぼ同じです。
2. 全国統計から見る「報酬」相場
日本行政書士会連合会が行った報酬額統計(令和2年度)を見ると、建設業許可関係はざっくりこんな感じ。
新規許可の報酬
知事許可・個人新規
平均:約12万円
もっとも多いゾーン:10万〜11万円台
知事許可・法人新規
平均:約14万円
もっとも多いゾーン:15万円前後
大臣許可・法人新規
平均:18万円前後
多くは15万円台〜20万円台に集中
別の解説記事でも、
「行政書士報酬は新規申請で10万〜30万円程度が目安」とされています。
更新・業種追加の報酬
同じ統計で、更新・業種追加はおおむねこんなイメージです。
知事許可・更新(個人/法人)
平均:6万〜7万円台
一番多いのは5万〜6万円台
大臣許可・更新(法人)
平均:11万円台
目安:10万〜12万円前後
業種追加(知事/大臣)
平均:7万円前後
5万〜10万円のゾーンに集中
3. 実務イメージとしての「料金帯」
現場感覚でざっくり整理すると、
依頼先や地域差はあるものの、だいたいこのあたりに落ち着きます。
新規許可
知事許可(一般・新規)
→ 報酬 10万〜20万円前後(シンプル案件なら8万円台〜という事務所も)大臣許可(一般・新規)
→ 報酬 15万〜25万円前後特定建設業を含む、複雑な新規・許可換え
→ 報酬 20万〜30万円台も珍しくない
更新・業種追加
知事許可の更新
→ 報酬 5万〜10万円前後大臣許可の更新
→ 報酬 10万円前後〜業種追加(知事・大臣とも)
→ 報酬 5万〜10万円前後
経審まわり(おまけ)
公共工事に絡む場合は、建設業許可とは別に
経営状況分析
経営規模等評価・総合評定値請求
なども行政書士に任せることが多く、
報酬の平均は3万〜6万円台がボリュームゾーンとされています。
4. なぜこんなに幅があるのか?
「どこも同じ手続きでしょ?なんで10万のところと30万のところがあるの?」
ってツッコミたくなるところだけど、実は中身にかなり差がある。
① 事案の難易度
経営業務の管理責任者・専任技術者を資格でクリアできるか
実務経験で組み立てる場合、証明書類をどう集めるか・どう説明するか
許可の種類(一般/特定・知事/大臣・許可換え など)
難しい案件ほど、ヒアリングや証拠集め、役所との事前協議に時間がかかるので、報酬は上がりがちです。
② どこまでやってくれるか(業務範囲)
同じ「建設業許可申請◯万円」と書いてあっても、
役所との事前相談・要件チェックまでやるのか
住民票・登記事項証明書などの取得代行も含むのか
500万円要件や会社設立のスキーム相談まで入っているのか
経審やその後の変更届までトータルで面倒を見るのか
ここでかなり差がつきます。
③ 事務所の体制・スピード
建設業専門で、ノウハウが溜まっている事務所か
社労士・税理士とパックでやっていて、ワンストップ体制なのか
急ぎ案件にどこまで対応してくれるのか
こういう部分も、報酬に反映されやすいところ。
5. 見積もりを取るときのチェックポイント
先生が顧客に説明するとき、
「金額だけ見ないで、ここまで確認して下さいね」と伝えておくと親切です。
チェックしておきたい項目
報酬に何が含まれているか
書類作成だけか
事前相談・要件の洗い出し
役所への事前相談・同行
証明書類の取得代行 など
別途必要な費用(実費・オプション)
申請手数料(9万/15万/5万)
住民票・登記事項証明書などの発行手数料
交通費・郵送料・日当 など
追加料金が発生する条件
要件を満たしておらず、別のスキームに切り替えるとき
支店や役員が多く、想定よりボリュームが膨らむとき
申請期限が迫っている「特急対応」のとき
支払いのタイミング
着手時に何割、許可取得後に何割か
不許可になった場合の取扱い
6. 「安ければ正解」とは限らない
建設業許可は、一度コケるとダメージが大きい申請です。
要件チェックが甘くて、提出直前で「そもそも受け付けてもらえない」
書類は出したが、補正と追加資料の山で、結局許可が遅れる
500万円要件や経営管理責任者の組み立てが甘く、次の更新で詰む
こういうリスクをどこまで潰してくれるか、
「保険料込みの報酬」と考えた方がイメージに近いと思います。
もちろん、むやみに高ければ良いわけでもないので、
2〜3事務所から相見積もりを取る
金額だけでなく、「話しやすさ」「説明の分かりやすさ」も見る
くらいはやっておくと安心。
まとめ:相場を知ったうえで、「中身」で選ぶ
ざっくり整理すると、
新規許可:報酬10万〜20万円台が中心(大臣・特定はもう少し高め)
更新・業種追加:報酬5万〜10万円台が中心
経審まわり:3万〜6万円台が目安
というのが、今のところの“相場観”です。
あとは、
自分の案件の難易度
どこまで任せたいか(相談〜書類集め〜役所対応)
今後、経審や入札まで見据えるのか
このあたりを整理したうえで、
「いくら払うか」ではなく「いくら払って、どこまでやってもらうか」
という視点で行政書士を選ぶと、失敗しにくくなります。
コラムを書いた人
篠原 博之
行政書士・AFP
行政書士しのはら事務所 代表
個人税理士事務所・中小企業の総務部長・税理士法人のIT担当の経験を経て独立
バックオフィスのDXに注力している。
登録番号:第24080248号|東京都行政書士会 新宿支部所属
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